ケニー＆ドラゴン（トニー・ディテルリッジさん絵・作）

大人気「スパイダーウィック家の謎」シリーズの画家
トニー・ディテルリッジさんがストーリーテラーとしての
才能を存分に発揮した現代のおとぎ話です。

ロップイヤーのうさぎケネス（ケニー）と
髭の生えた炎竜のグレアム
そして古本屋主人の穴熊ジョージ

グレアムはケニーの新しい友達
ジョージはケニーの古くからの友達
その二人が戦わなくてはいけないことに
なってしまってケニーはパニック。

「人生では、どう動くかをつねに考えておかねばならんからな。
考えてから行動するんだぞ。望ましい結果に近づくように動くんだ」

「いつだって序列ってもんがあるんだ。リーダーを見つけて、そいつを
おどしつけて行かせたい方向に行かせる。そうすりゃ、群はそいつについていくんだ」

ケニーにわかったのは、父さんの知恵は、実体験から得たものだということだ。
ケニーが本で読んできたようなことじゃないのだ。

ケニーは勇気と知恵を振り絞って自ら動きます。
愚かな群衆と、それをコントロールする力。
いろんな意味で、とってもお勧めの読み物です。

本日のチョイだしは、ピノキオのトランプ（イタリア製）です。
絵はなんだか怖いのだけれど
これで婆抜きとか大富豪とかすると
ずいぶんと想い出に残りそう。
トランプの中に物語がつまっていて
特別な力さえ持っているような気がしてきます。
たかがトランプ。されどトランプ。お買い得です。